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コナミ及びコナミデジタルエンタテインメント(2006年 - )のコンピュータゲームに関するカテゴリ。2007年に吸収合併されたメガサイバーのソフトも含む。

【追悼】大平透さんの経歴
1929年9月24日生まれ。
1952年、クリスチャンの父親の勧めでオーディションを受け、キリスト教ラジオ「ルーテル・アワー」のアナウンサーでデビュー。アナウンサー講習会への参加や、大学での勉強と共に仕事を行う。
1954年、フリーアナになり、ニッポン放送の制作プロデューサー兼アナウンサーとして活躍。
1955年、TBS(当時のKRT)開局と共に同局が開設した放送劇団に倍率100倍のなか合格・入団、「まんが・スーパーマン(フライシャー・スタジオ制作)」でテレビ初の日本語吹替えを行う。
1956年、同じくTBS(KRT)で実写版TVドラマ「スーパーマン(主演:ジョージ・リーヴス)」がスタート。4年間放映。
1958年、TBS(KRT)の放送劇団が解散、フリーとなる。
1961年、フジテレビ「恐妻天国(原始家族フリントストーン)」のフレッド役でシリアス路線からコメディ路線の新境地を開拓。シンプソンズにはフリントストーンネタが多く登場しており、シーズン4「モノレールの甘い罠」では、吹き替え版でも大平透さんがフリントストーンのテーマ曲の替え歌を熱唱しています!
1963年、大平プロダクションを設立、同年、日本俳優連合の前身となる「協同組合日本放送芸能家協会」の創立メンバーとして参画。
1966年、Pプロ「マグマ大使」の悪の帝王ゴア役で声優とスーツアクターの二役に挑戦。最終回2話では大平透さんがアナウンサー役として出演、続くPプロ作品「宇宙猿人ゴリvsスペクトルマン」では公害Gメン(後に怪獣Gメン)の倉田室長として出演した。
1967年、フレッド役(「フリントストーン」)のコメディ演技が高く評価され、タツノコプロ「おらぁグズラだど」のグズラ役に出演、以後数多くのタツノコ作品に出演することになる。
同年、日本テレビで放送が開始された「スパイ大作戦」で指令のナレーターを務め、印象的なオープニング・ナレーションにより、以降ナレーター仕事やCMが激増する。
1969年、タツノコプロ「ハクション大魔王」の魔王役が大ヒット。
1975年、東映「秘密戦隊ゴレンジャー」でナレーターを務め、以降数多くの東映特撮ヒーロー番組に出演(「超力戦隊オーレンジャー」では皇帝バッカスフンドとして出演)することになる。
同年、FM愛知「FMバラエティー」内のコーナー「大平透の歌謡大作戦」のDJに。
1980年、協同組合日本放送芸能家協会が「日本俳優連合」に改称し理事として俳優声優の地位向上改善に尽力する。
1982年、大平透声優ゼミナールを開校し後進の指導に教鞭をとる。
1989年、「笑ゥせぇるすまん」喪黒福蔵役は当初別の声優が決まりかかっていたが、キャラクターの絵を見て「私の名前は喪黒福造・・・おーほっほっほ!」と演じてみせたところ大絶賛となり見事に喪黒福蔵の役を務めることになる。
「スターウォーズ」3部作の吹き替え版VHS発売に際し、ダースベイダー役を担当。以降のTV放送版のほとんどと、ソフト版ではすべてでダースベイダー役で出演する。
1991年、日本テレビで「スパイ大作戦」の続編「新スパイ大作戦」が放送される。24年ぶりに本編の指令テープの吹き替えを担当。
1992年、WOWOW開局と同時にキラーコンテンツとしてスタートした「ザ・シンプソンズ」のホーマー・シンプソン役に!シンプソンズの吹き替えキャストは全員オーディションであった中、大平さんのみ指名されてキャスティングされた。
1994年、WOWOW「パパはグーフィー」、グーフィーのお隣さんにしてライバルのピート役で出演。以降放送されるTVシリーズや長編などでも引き続き担当(吹き替え演出はシンプソンズ同様、向山宏志氏)。
2000年、米国ハリウッドで「ザ・シンプソンズ」放送10周年を記念して10月27日〜29日の3日間、開催された「ザ・シンプソンズ・グローバル・ファン・フェスト」に自腹で参加!原作者のマットグレーニングや米国ホーマー役のダン・カステラネッタと邂逅。
「サントリー・C.C.レモン」のイメージキャラとしてシンプソンズが起用され、CMへホーマー役で出演。2001年には、世界的な広告賞「ニューヨーク・フェスティバル」AME部門で日本初のグランプリを受賞する大ヒットCMとなり、2003年まで放送される。
2001年、ハクション大魔王のスピンオフ作品「よばれてとびでて!アクビちゃん」にハクション大魔王・おとたま校長役で出演。
2004年、「ザ・シンプソンズ」の国内放送局がWOWOWからFOXチャンネルへ。引き続きホーマー役を担当!
「笑ゥせぇるすまん」で新人時代に脚本の一部を担当したアニメーション監督・大地丙太郎氏が担当する「十兵衛ちゃん2 -シベリア柳生の逆襲-」にお弟子さんと共に出演。
2005年、「スターウォーズ エピソード3/シスの復讐」公開。ジョージ・ルーカスから「ダースベイダーの吹き替えはミスター・オオヒラだ!ミスター・オオヒラのダースベイダーが一番いい!」という指名があり、ダースベイダーの声を担当!(ルーカス・フィルムは吹き替えキャストが続投する場合でも、声が変わっていないかどうかのオーディションをするほどであり、これはかなり異例のことと言える)
2006年、アクビちゃんに続くハクション大魔王スピンオフ作品「アクビガール」ではアバンナレーションで参加。10月には吹き替え50周年記念パーティーで司会を担当。
2007年、第1回声優アワード功労賞を受賞。
同年8月15日、劇場版「ザ・シンプソンズMOVIE」の日本語吹替え声優がTV版吹替え陣から芸能人に変更になり、大平透さんは「もう、ホーマーはやらない!」と考えていたがファンによる熱烈なリクエストが起こり。、20世紀FOXホームエンターテイメントからの要望もありDVD版でホーマーとして復活することとなった。
同年、11月ミスタードーナツのCMにもホーマー役で出演。
2008年、「ザ・シンプソンズMOVIE」のDVD・Blu-ray発売とTV版吹替え声優陣復帰に感謝して「第1回シンプソンズファン感謝祭」を主催。応援してくれたファンに感謝を込めて来場者500人全員にサインを書いた。
2009年、CM作品は「日産・キューブ」(犬役)、「日本振興銀行」(ハクション大魔王役)、「キリン氷結」(NA)、「KINCHO・ノロキンクリア」(NA)の4本に出演。
大地丙太郎氏が担当するアニメNHK教育(Eテレ)「おじゃる丸」、TBS「夢をかなえるゾウ」(「笑ゥせぇるすまん」が放送された「ギミア・ぶれいく」のリメイク版とも言える「キミハ・ブレイク」内で放送)にも出演。
2010年、NTTドコモのCMにダースベイダー役で出演、渡辺謙・阿部サダヲ等と共演。2011年初旬まで放映される。
大平透さんのダースベイダーはSANKYOやGREEなどのテレビCMでも大活躍!
2011年、花粉症対策広報CMやネットアニメにハクション大魔王役で出演。CM「サントリー・黒烏龍茶」喪黒福蔵役で出演、現在でも放送中。
2012年、タツノコプロ50周年記念作品「一発必中!デバンダー」で悪玉のボス・キングブル役で出演!
同年8月、ルーカス・フィルム公認で発売されたスター・ウォーズ・カーナビにダース・ベイダー役声優として出演。大平さんのダース・ベイダーの声で「反乱軍の秘密基地(目的地)は、この辺にあるはずだ!」と誘導してくれます!
【追悼】大平透さんとタツノコプロの歴史
大平透さんがアニメ作品に数多く出演された日本を代表するアニメ制作会社・タツノコプロの作品について、大平透さんご本人から直接伺った話や本やインタビューなどを基にご紹介いたします。
タツノコプロは、1962年10月に漫画家の吉田竜夫氏(「タイガーマスク(原作:梶原一騎)」など)、マネージャーで弟の吉田健二氏、そして末弟で漫画家の久里一平(「紅三四郎」など)氏が中心メンバーとなってスタートしたプロダクション。
当初はマンガ専門のプロダクションであったが、1965年に制作された『宇宙エース』より、アニメ制作会社としての歴史がスタート。その後も、現在でも根強い人気を持ち、海外でも高い評価を得ている『マッハGoGoGo』や『ガッチャマン』シリーズなど、それまでの日本のアニメとはちょっと違うアメコミテイストの作品から、『みなしごハッチ』シリーズや『てんとう虫の歌』といった感動モノ、さらには『ヤッターマン』に代表されるタイムボカンシリーズ、『ハクション大魔王』などのコメディテイストの作品等々…幅広いジャンルのアニメを生み出し続けている!
1967年、大平透さんの初タツノコプロ作品への参加は『おらぁグズラだど』のグズラ役。
1961年から放送された『恐妻天国』のフレッド役を観ていた読売広告社の常務が「絶対にグズラは大平さんだ!」と指名、グズラ役に抜擢される。挿入歌『グズラ音頭』では、バート役・堀絢子さんと初共演しており、この曲は今でも大平さんのご近所の夏祭りで毎年流されているのだとか。
1969年、『ハクション大魔王』の魔王役。
『おらぁグズラだど』で、大平さんのコメディキャラを高く評価していた総監督・笹川ひろしさんによってキャスティングされた。名曲ハクション大魔王OPのベース演奏は世界的にも絶賛されている。ホーマーとリサによるハクション大魔王のコスプレ。シンプソンズとタツノコ初のコラボ(非公認のためか?日本放送時はCMでだけ放送され本編のカウチシーンはカットされてしまっていた)。これはいかに大平さんが収録にフルスイングで望まれているかがよく分かるエピソードです(※写真は2012年「第4回シンプソンズファン感謝祭」での生吹替え紙芝居のワンシーン)。これ以降フジテレビにおける日曜18:00〜18:30のアニメ枠(「未来警察ウラシマン」2クール目より土曜18:30〜19:00)で放映されるタツノコ作品に1984年「よろしくメカドック」まで連続出演され続けます。
1970年、『いなかっぺ大将』の大柿矢五郎(キクちゃんのお父さん)役
主人公・風大左衛門を自宅に住みこませて柔道の修業されている、彼の父親の友人で柔道家。「巨人の星」などの川崎のぼるさん原作。
1971年、『カバトット』のカバ役。
フジテレビで翌72年まで、日曜を除く毎日、5分間アニメとして放送。2代目トット役としてバート役の堀絢子さんが参加。再放送248話を含む、548話が放送された。
1972年、『科学忍者隊ガッチャマン』の南部考三郎博士役
科学忍者隊の生みの親で、彼らを束ねる国際科学技術庁の博士役で出演。74年までの2年間放送される。多くのちびっ子は南部博士とハクション大魔王が同一人物の吹き替えと気づくことはなく、大人になってから驚いたものである。ちなみに、燕の甚平を演じた塩屋翼さんは、シンプソンズ・シーズン2『パパとママの恋物語』でホーマーの恋敵・アーティ役で出演。また、音響監督ということもあり、大平さんの声優ゼミナールで講師も務められることもある。さらに脱線してしまいますがガッチャマンの名悪役といえばベルクカッツェ(ドイツ語で「山猫」という意味)。独特の口調で敵でありながら何故か憎めないキャラクターでしたが、ベルクカッツェ役の声優である寺島幹夫さんが「倒せギャラクター」「ガッチャマンの歌」を「ベルクカッツェの歌」として替歌を歌っていました!これは貴重!!
同年、『かいけつタマゴン』のタマゴン役
『カバトット』の後枠で放送され、1年間放送される。
1974年、『てんとう虫の歌』の岩倉鉄之助役
『いなかっぺ大将』同様、川崎のぼるさん原作。
1976年、『ポールのミラクル大作戦』のベルト・サタン役
魔王は魔王でもハクション大魔王とは大幅に異なる、残忍な「魔王ベルト・サタン」役で出演。
1977年、『一発貫太くん』
主人公一家・戸馳家の犬役「野球十兵衛」で出演。犬だが寛太くんの相棒という人間以上に存在感たっぷりのキャラクターだった。ちなみに、戸馳家の末っ子・幼吉を演じられたのは、シンプソンズのパティ、アグネス役の鈴木れい子さん。大平さんは同年に放送開始された『ヤッターマン』65話に鬼役でゲスト出演もされている。
1978年、『科学忍者隊ガッチャマンII』の南部博士役
前作の大ヒットを受け、続編としてスタート。
1979年、『科学忍者隊ガッチャマンF』の南部博士役
現時点でのガッチャマンTVシリーズ最終作。シリーズ後半での南部博士には衝撃の展開が・・・!ちなみにガッチャマンは1994年にタツノコプロ30周年記念企画としてOVA『GATCHAMAN(ガッチャマン)』として復活。OVA化にあたり旧作からデザインを一新したためキャストにも変更があり「南部博士」は大平透さんではなく沢木郁也さんが演じられていた。南部博士もエレガントに!
1980年、『とんでも戦士ムテキング』のクロダコブラザーズの長男・タコキチ役
堅い南部博士の直後に超ギャグキャラのクロダコブラザーズというギャップの激しさ!クロダコのテーマはタツノコ名曲ベスト3に入ると言われている。ちなみに、三男のタコサクは、シンプソンズのスキナー校長役・青森伸さん。
1981年、『ダッシュ勝平』
ヒロイン・秋あかねの愛犬「誠一郎」役、二度目の犬役。ちなみに、秋あかねの元カレ・大場博の声はシンプソンズのサイドショーボブ役・村山明さん。六田登さん原作。
1983年、『未来警察ウラシマン』の権藤透役
機動メカ分署マグナポリス38の創設者。「おやっさん」と呼ばれ、メンバーに慕われている。容姿はホーマーに近い!?「透」という名前からしてモデルは大平透さんご自身だったのでは?
1984年、『OKAWARI-BOY スターザンS』のダース・ベーロー役
その名の通り、ダース・ベイダーのパロディで、ロボット族の総統というキャラ。大平さんがダースベイダーをはじめて担当されたのは1989年の「スターウォーズ:VHS版」のため、なんと、ダース・ベイダーのパロディキャラが先行だったという珍しいケース。ちなみに、『とんでも戦士ムテキング』に続き、この作品にもスキナー校長役の青森伸さんが出演されている。
同年、『よろしくメカドック』の神崎周治役
主人公・風見潤たちの憩いの場となっている、喫茶店「パドック」のマスター。次原隆二さん原作。このキャラも大平さんに似ている。
2001年、『よばれてとびでて!アクビちゃん』の魔王、おとたま校長役
ハクション大魔王のスピンオフ作品。本作でキャラクター原案を担当した、吉田竜夫さんの長女・吉田すずかさんは、大平さんに敬意を表して、アクビちゃんが魔王を呼ぶときに使う「おとたま」を、実際に大平さんを呼ぶ際に使っている。また、大平さんのご自宅には、すずかさん直筆のハクション大魔王イラストが飾られている。
2006年、『アクビガール』のアバンナレーション
『よばれてとびでて!アクビちゃん』に続く、ハクション大魔王スピンオフ作品。魔王は登場しないものの、OP冒頭のアバンナレーションで出演。
2008年、ゲーム『タツノコ VS. CAPCOM CROSS GENERATION OF HEROES』Wii版の魔王役
ハクション大魔王のマジックハンドが大暴走!他のタツノコキャラと熱いバトルを繰り広げる。
2012年、タツノコ50周年記念作品『一発必中!デバンダー』のキングブル役
貫禄たっぷりの悪の王でありながら、コメディキャラ的な演技も見ることができました。
その他、CMや広告、パチスロなどでタツノコキャラクターが起用される際にも大平透さんが演じたキャラクターが登場する時は必ず声を担当されている。ここにタツノコプロの義理堅さと作品に対する愛情を感じる。そして、その中でも特に多いのがなんと言っても「ハクション大魔王」!
2012年になった今でも花粉のシーズンになるとハクション大魔王のCM放送されたり、大好物のハンバーグレストランが出来るほど息の長いキャラクターとして愛され続けている。
ハンバーグ大魔王ではアノ壺のに入った特製ハンバーグが食べることが出来ました!(写真は当時2012年のお台場店)
タツノコプロの歴史については笹川ひろしさんが、「爆笑問題の日曜サンデー」で詳しく語られています。また、インタビュー出演として、大平さんからも当時の収録エピソードをお話されていますよ!

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